これまで子どもには習い事をさせたことがなかったので、教室に行くことが子どもにとっても親にとっても未知の世界でした。
まだ3歳児のクラスだったことから、授業はプリント学習よりも具体物を使ったモノが多い。初めて教室に入るのに緊張していた我が子にとって、あまり学習を意識させないスタイルが合っていたように思います。時間も90分前後とちょうどよい刺激。
ちょっとプリントもやるけれど、そのあとはみんなでゲームを楽しんでいる感覚もあるようでした。
たとえば…
★ビニールで作った巨大な鯉のぼり→飾り付けではさみの学習に発展。大きさもいろいろあり、「どうやって比べたらいいかなあ」と考えるきっかけに
★お祭りごっこ→品物を作って売り買いし、数の概念を頭に入れる。お店屋さん、お客さんになりきり、ロールプレイングの練習に
※お店屋さんごっこは、おうちでも取り入れやすいのでおすすめです。我が家では、紙粘土や折り紙で好きに品物を作り、簡単なお店屋さんごっこをよくしました。
一人っ子だったこともあり、初対面のお友達と相談したり遊んだりすることのハードルはなかなか高かったようですが、こうして遊びを通じて少しずつ発展するようすが面白かったようです。
お受験に必須の「行動観察」と呼ばれる分野の力も、今思うとこうしてちょっとずつ育まれていくんですね。
当時は意識していなかったけれど、実は一番対策が難しいのがこの分野。だからこそ、はじめのほうからしっかりと時間が確保されていたんだなぁと思います。
行動観察に関しては、もう慣れの世界。慣れている子、すなわち「自信を持ってコミュニケーションが取れる子」が輝きます。
今お教室などに通っていないご家庭でも、なるべく「誰かと相談する」「自分の思いを伝える」という習慣は多くとるよう意識することをおすすめします。
我が家は一人っ子だったこともあり、兄弟と相談する場面なども少なく、当初はよく固まって動かなくなっていたようで、結構苦労しました。慎重派でびびりなこともあり、意思はあるのに、なかなか自分の思いを表現できないことも。
「あなたの考えていることはとっても素敵な事だと思うから、みんなにも教えてあげてほしい」としつこいくらいに声を掛けつづけ、ようやく
「自分の思いを伝えてもいいんだ!」と思ってくれるようになりました。ここまで長かった。。
一度自信がついて成功する体験があれば、初対面の子とも勇気をもって関わっていくようになるはずです。
家庭でも、いろいろ工夫して「行動観察につながりそうな場面」を作るようにしたので、また紹介できればと思います。
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