お受験の倍率シリーズ、前回の女子編に引き続き、今回は男子編をまとめました。
女子校が多かった女子編と比べ、全国で見ても小学校の男子校は「3校」しかありません!
小学校の男子校は「3校」しかないらしいと聞いて「そうなんだ!」となんとなく「へぇ~」と思った記憶があります。
その3校のうち、「暁星小学校」と「立教小学校」は、それぞれ都内にあり名門校として有名。幼児教室にも、学校別のコースが用意されています。
ちなみに、残る1校は長崎県長崎市にある、私立の小・中・高一貫校の「精道三川台小学校」だそうです。
名門の私立一貫中高では、男子校がとても多い印象だったのでちょっと意外でした。
慶應幼稚舎・慶應横浜初等部・早稲田実業初等部などは、男子の定員が女子よりも多いため、男子・女子で見比べると男子のほうが倍率は低い傾向にあります。
数字ベースでまとめると下記のようになります。
私立小倍率ランキング一覧<男子編>
順位 | 学校名 | 所在地 | 志願倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 実質倍率 | 合格者数 | 受験者数 |
1 | 東京農業大学稲花小学校 | 世田谷区 | 14.7 | 36 | 529 | – | 36 | – |
2 | 慶應横浜初等部 | 横浜市 | 11.7 | 66 | 772 | – | 66 | – |
3 | 桐朋学園小学校 | 国立市 | 11.0 | 36 | 395 | – | 36 | – |
4 | 慶應義塾幼稚舎 | 渋谷区 | 10.2 | 96 | 975 | 9.7 | 96 | 933 |
5 | 早稲田実業学校初等部 | 国分寺 | 9.0 | 72 | 645 | 5.9 | 85 | 498 |
6 | 桐朋小学校 | 世田谷区 | 6.9 | 36 | 248 | – | 36 | – |
7 | 成蹊小学校 | 武蔵野市 | 6.6 | 56 | 370 | – | 66 | – |
8 | 青山学院初等部 | 渋谷区 | 5.3 | 44 | 234 | – | 44 | – |
9 | 洗足学園小学校 | 川崎市 | (4.8) | 男女約50名 | 290 | 4.6 | 61 | 279 |
10 | 暁星小学校 | 千代田区 | 4.6 | 120 | 547 | – | 120 | – |
11 | 宝仙学園小学校 | 中野区 | (4.0) | 男女計70名 | 136 | 3.1 | 34 | 105 |
12 | 聖ドミニコ学園小学校 | 世田谷区 | (3.8) | 男女約60名 | 80 | 1.8 | 21 | 37 |
13 | 立教小学校 | 豊島区 | 3.6 | 120 | 431 | – | 120 | – |
14 | 森村学園初等部 | 横浜市 | (3.6) | 男女約80名 | 213 | 3.5 | 60 | 207 |
15 | 成城学園初等学校 | 世田谷区 | 3.0 | 34 | 103 | – | 36 | – |
学習院初等科 | 新宿区 | 非公開 | 40 | – | – | 40 | – | |
東京都市大学付属小学校 | 世田谷区 | – | – | 291 | – | – | – |
※男女で定員を分けておらず、男女別の合格者数のデータのない小学校除く
男子の倍率、どう見る?
男子の場合、慶應2校と早稲田実業は、前述の通り男子の定員が女子より多いため、倍率が低くなる傾向があります。
共学校で、男子のほうが志願倍率が高くなる私立小は、以下の通り。
- 桐朋学園小学校 男子11.0倍 > 女子5.8倍
- 桐朋小学校 男子 6.9倍 > 女子3.8倍
- 宝仙学園小学校 男子 (4.0)倍 > 女子(3.1)倍
- 成蹊小学校 男子 6.6倍 ≒ 女子6.5倍
明確に、男子のほうが倍率が高そうだと言えそうなのは、今回集計できた範囲では3校程でした。
男子のほうが、一校ごとの倍率は女子と比較すると低めな場合が多いが、男子校が少ない分受験校の選択肢は女子より狭まるようなイメージ。(女子の場合、共学校も女子校も志望するとなると、かなり早めから説明会等で情報収集が必要です・・・)
上記で上げた高倍率の私立小(男子)は、試験日も11月上旬にかなり被ってくるため、実際の試験を受けるにあたっては、ある程度絞り込まざるを得なくなります。
説明会の参加等での学校の情報収集に加えて、幼児教室から例年のスケジュール(共学の場合、男女どちらが前後日程なのか・生まれ順や願書提出日で、午前午後や試験日の予想がつく場合も)を提供してもらいつつ、受験校を絞り込んでいくのが良いかと思います。※この辺りの情報量は、大手の幼児教室の強みかと思います。
どれだけ、過去の正確な情報を集めても学校側が日程を変えてしまう(やめてくれ・・・)ということもあるので最終的には、子供や家庭像とマッチする小学校を親が見極めて、責任をもって受験校の願書を出す流れになります。
志願者数と倍率の関係<男子編>
志願者数が増えれば、倍率も上がるというのは誰しも納得するところかと思います。
今回は、追記版として志願者数と倍率の二つの要素を分布図にしてみました。
また、分布図に回帰直線(2組のデータの中心的な分布傾向を表す直線のこと)を引いてみました。
志願者が増えれば、倍率も正比例して回帰直線上に乗ってきそうなものですが、一概にそういうものでもなさそうです。
例えば、赤網掛けの各校は、志願者数が非常に多い割には倍率が低くなるのは、やっぱり、男子の定員が多いからかなと見ることもできます。
逆に青網掛けの学校は、定員が30~40人程と少ないな・もしくは試験日程がかぶりにくく、願書が集まりやすいのかもしれないなどと考えたり。
表が多くなりがちなので、データを視覚的にとらえる一助となれば幸いです。
【参考】”志願者数”が多い小学校順<男子>
男子編の志望者数の多い小学校ランキングも作成してみました。
順位 | 学校名 | 所在地 | 志願倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 実質倍率 | 合格者数 | 受験者数 |
1 | 慶應義塾幼稚舎 | 渋谷区 | 10.2 | 96 | 975 | 9.7 | 96 | 933 |
2 | 慶應横浜初等部 | 横浜市 | 11.7 | 66 | 772 | – | 66 | – |
3 | 早稲田実業学校初等部 | 国分寺 | 9.0 | 72 | 645 | 5.9 | 85 | 498 |
4 | 暁星小学校 | 千代田区 | 4.6 | 120 | 547 | – | 120 | – |
5 | 東京農業大学稲花小学校 | 世田谷区 | 14.7 | 36 | 529 | – | 36 | – |
6 | 立教小学校 | 豊島区 | 3.6 | 120 | 431 | – | 120 | – |
7 | 桐朋学園小学校 | 国立市 | 11.0 | 36 | 395 | – | 36 | – |
8 | 成蹊小学校 | 武蔵野市 | 6.6 | 56 | 370 | – | 66 | – |
9 | 東京都市大学付属小学校 | 世田谷区 | – | 男女計80名 | 291 | – | – | – |
10 | 洗足学園小学校 | 川崎市 | (4.8) | 男女約50名 | 290 | 4.6 | 61 | 279 |
11 | 桐朋小学校 | 世田谷区 | 6.9 | 36 | 248 | – | 36 | – |
12 | 青山学院初等部 | 渋谷区 | 5.3 | 44 | 234 | – | 44 | – |
13 | 森村学園初等部 | 横浜市 | (3.6) | 男女約80名 | 213 | 3.5 | 60 | 207 |
14 | 宝仙学園小学校 | 中野区 | (4.0) | 男女計70名 | 136 | 3.1 | 34 | 105 |
15 | 成城学園初等学校 | 世田谷区 | 3.0 | 34 | 103 | – | 36 | – |
16 | 聖ドミニコ学園小学校 | 世田谷区 | (3.8) | 男女約60名 | 80 | 1.8 | 21 | 37 |
学習院初等科 | 新宿区 | 非公開 | 40 | – | – | 40 | – |
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