先日に引き続き、試験での「場慣れ」対策の重要性について書いてみたいと思います。
試験の主体である子どもだけではなく、親自身もよく見られているのが小学校受験。
特に、面接がある学校ではそれなりの準備や心構えが重要だったと痛感しました。
中には、「就活で面接得意だったから…」「会社でプレゼンをやっているから…」と持っておられる親御さんも多いかと思いますが、やっぱりお受験の世界は特殊です。
わが家も苦手意識がなかったほうだとは思うのですが、玉砕したことも何度か…。
そのエピソードをお伝えします。
面接練習は多い方が吉!
わが家がお世話になっていた幼児教室では、年長になったくらいの時期から個別の面接練習の機会が何度かありました。
当初、講習代とは別の費用がかかることに躊躇し、「まぁ、一度くらいでいいか」なんて思っていたのですが、一度受けてみてその思いはがらりと変わりました。
まず何より、自分でもびっくりするくらいしゃべれません。笑
学校への思いもあるし、志望理由も予行演習で考えていたのに、いざ「お子さんの将来は我が校でどのように伸びると思いますか」なんて複合的な質問をされると、結構戸惑います。
考えてみれば、仕事のプレゼンも就活の面接も、「自分のこと」をどう表現するかの勝負でしたが、ここは「自分のこと」ではなく、「子どものこと」をどう伝えるかの場です。
そして、その子どもを育てる親として、何を考え、何をしてきたかまでを伝えなければならない。
気付くのが遅かっただけかも知れませんが、人間は結構「自分のこと」を話すことには慣れていても、客観的に「自分の家族のこと」を話す機会はあまりない気がします。
その結果、当初の面接練習はしどろもどろなことも多々。
できる機会があるなら、面接官役の先生をいろいろ変えていただきながら、数をこなした方がいいなと思ったポイントです。
面接、意外な落とし穴
また、共働きであるがゆえの落とし穴?にも気付かされました。
それは、とにかく面接を「淡々と」「冷静に」こなそうと思ってしまうところ。
あくまでも家庭の雰囲気や子どもの雰囲気を伝えるのが面接の役目ですが、どうしても仕事などと同列に考えてしまうと、硬くなってしまいます。
わが家は、毎回のように
「笑顔が足りません」
「もっと気持ちを伝えた方がいい」
などのアドバイスを頂いていました。
「簡潔に」「わかりやすく」を意識するあまり、ドライな感じだと受け取られた学校もあるみたいです。
プレゼンなどでは「重要なポイントは3つあります、まず一点目は…」と始まることもよくありますが、面接ではそこは封印。こうすると、なんだか一気に「ビジネス色」が出てしまい、冷たい感じに聞こえるそうです。
もっと親として子どもに近い目線でどう思っているのか、素直に熱い気持ちを伝える場だと気を付けるようにしました。
面接、本番の落とし穴
いくつかの学校で面接をしていただきましたが、当日にも大きな落とし穴がありました。
それは、家族のみんなが緊張してしまい、直前のすりあわせができなかったこと。
就職活動の試験では、名前を呼ばれる直前までESを見ているなんて事をして緊張と向き合ってきましたが、お受験の面接ではそれは避けた方が良いと思います。
どうしても、そうすると子どもへ目が行き届かなくなります。
面接の直前こそ、普段の家庭での会話のようにリラックスして、親子の会話をしておくようにするべきだったと反省しています。
実際、初めて受けた学校の面接では、直前まで親が願書をちらちら見ながら過ごしていたせいか、子どももなんとなく緊張を感じ取り、面接で固まってしまいました。
「お名前と幼稚園、保育園の名前を教えてください」
「……」
「お名前はいえるかな?」
「……、○○です」(蚊の鳴くような声)
スタートから小さい声になってしまうと、その流れは終了時まで続きました。
近くで見ている親は冷や汗…。
今思えば、入室前に両親がぴりついていたらダメに決まってる!と言えるのですが、初めての試験は予想以上に緊張します。
そうならないように、「本番の面接の前にきちんと場数を踏む」ことは重要だと思います。
この学校の反省を活かし、次の学校では
「この小学校にこれたらこんなことが楽しみだね!」
「小学校の先生にどんなことを聞かれるかな、お話たくさんできるといいね」
などと「明るくおしゃべりをする」というイメージを面接前に持たせるようにしました。
入室前にも親子3人で気合を入れたり、「よし、がんばるぞ!」という儀式を導入できたのはとても良かったです。
明るく面接をスタートできる学校は、最後まで明るく進むことが多いです。
とにかく、「入室から明るく!」を心がけることをおすすめします。
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