小学校受験に本気で取り組もうとすればするほど、親のイライラや辛さがいつしか募ってしまい、こんなことならお受験をいっそやめてしまおうかと思ってしまう場面も少なくないのではないでしょうか?
実際その通りだなと思うのですが、幼児教室の先生方から「お子様のメンタルは、お母様のメンタルの状態にとても影響を受けるもの」なんて言われてしまい、葛藤するママも多いのではないかと思います。
ママとしては、一生懸命なのに、思うように学習が進んでいないと感じたり・他のご家庭のお子様と比較してしまったり、つい怒ってしまい自己嫌悪になんてことはよくあること。
幼児教室のベテランの先生ほど、そのあたりの親のケアも丁寧に行われていたなと振り返っています。
本気だからこそ、悩み・戸惑う親の姿をおもしろおかしく描写するメディアも多々あったりして、見ていて嫌気がさしたりしますが、一通りの経験を経て何かお役に立てたら…と思います。
親を不安にさせる要素は何なのか?
親を不安にさせる要素は、お受験において色々ありますよね。
- 志望する学校に合格できなかったらどうしよう(時間と労力をかけてるのに)…
- 参観をしていて、他のお子様がよくできているように感じる…
- 模試での順位や偏差値が思うように上がらない…
こうした不安や焦りから、ついつい家庭学習をしているときや模試の後に、子供に厳しい物言いをしてしまい、親も自己嫌悪に苛まれるというパターン。。。。
我が家でも、常にというわけではなかったものの、いずれもお受験期に少なからず感じた場面がありました。
我が家で心がけていたこと
それぞれの不安に対して、我が家で考えたことや取り組んだことをご紹介できればと思います。
志望する学校に合格できなかったらどうしよう(時間と労力をかけてるのに)…
志望校への合格だけが目的となってしまうと、やはりどうしても辛い気持ちになってしまいます。そこで過去記事でもご紹介したように、仮に私立・国立小学校の合格が叶わなかった場合でも、子供の成長や環境の為に何ができるのかを考えるように努めました。
ただ、そうは言ってもお受験にかかる様々な労力・費用を考えると、聖人のように平静を保っているのは、難しくなるもの。
参観をしていて、他のお子様がよくできているように感じる…
100%の解決策にはならないかもしれませんが、子供が幼児教室や家庭学習を通して、成長したな・変わったなと思える部分に目を向けるというのが良かったように思います。
1.線が細くおとなしい印象だったお子さんが、行動観察の授業を通して積極的に子供たちと会話をできるようになったり。
2.とても自由な校風の幼稚園に通われていて、机に向かう集中力が持たなかったお子さんが、気持ちを切り替えて授業に臨めるようになったり。
信頼のできる幼児教室や先生方と出会えれば、親として子供が成長した点が見えてきます。
我が家の場合は、1.だったのですが、将来社会に出た際に周囲の人と話し合い、協力するという要素は一生大切にしたいものだと思っていたので、その点で明らかに成長が感じられただけでも価値があると考えるように努めました。
それによって、他のお子様やご家庭が全く気にならなくなったわけでは無いですが…笑
模試での順位や偏差値が思うように上がらない…
これも、お受験あるあるではないでしょうか笑
幼児教室の超ベテランの先生や、担当クラスの先生方からも口酸っぱく、あくまで学習の成果を図る指標として活用するようにと再三に渡って説明されるわけですが、結果に一喜一憂してしまう親心はよく分かります。
また、この偏差値というのもなかなかの曲者で、本来小学校ごとの理念や大事にしている家庭像をもとに、各学校が考査を行うにも関わらず、順位や偏差値がついてしまいます。
当たり前の話なのですが、小学校受験は中学校受験以降のような純粋な学力評価に力点をおいた選考とは異なります。親の書いた願書・親の面接も加味されるので、偏差値をつけようがない。。。笑
お受験を終えた上で、幼児教室の先生と同じことを言ってしまうことになるのですが、偏差値に一喜一憂しても、本当にしょうがないです!笑(※もちろん、日々の学習進捗の羅針盤としては重要)
本当に、ざっくり体感的なお話になってしまうのですが、幼児教室の模試でトップクラスの成績をある程度維持していたら、倍率2~3倍の学校はある程度安心して臨めるかなというくらいで、倍率4~5倍以上の小学校で、もう準備は万全だなんてことはないよなあという感じがしています。
結果的には、学校の雰囲気が子供の特長・我が家の教育方針とリンクしていて納得感のある小学校に落ち着いたなとよく夫婦で話をしています。(※親子で「超」必死に準備をしてようやく…)
私たちが出来ていたわけでは無いのですが、次回があれば偏差値に一喜一憂するのではなく、子供の特性にあった小学校を親の立場で、しっかりと見極め受験校を選ぶことが大事だと自分たちに言い聞かせます。
それでも、辛い時には…
幼児教室に通っていると、大半のご家庭でお母様が送り迎えをする姿をよくお見掛けします。
となると、お受験の不安・悩み・ストレスを引き受けがちなのは、母親という場合が多いのではないでしょうか。
我が家の場合は妻が、ついつい辛い気持ちになった時や、子供に対して厳しくなりすぎてしまってどうしようもなくなってしまった場合は、母子分離できるような環境を作るのが効果的でした。
こんな時こそ父親の出番としたり、親の両親の力を借りるときかなと。
実際の考査では、子供一人で試験に臨む場面がどの学校でも必ずあります。母子分離の機会を作り、子供の精神的な自立を図るのは、とても大切。
そこで、我が家では、週末の土日に父子キャンプを取り入れるようにしてバランスを保つようにしていました。
「父子キャンプの魅力」については、またの機会に書けたらと思いますが、常にお受験に向けて子供と向き合い続ける中で、週末に子供がいない時間があると、ママも寂しい気持ちになり冷静になれる余裕が生まれてきます。
キャンプから帰宅するころには、「おかえり!」とニコニコと待ち構えていた妻の姿が思い出されます。
もちろん、お父様が本当にお忙しい等の事情のご家庭もあるでしょうから、祖父母の自宅でお世話になるのも手だと思いますし、それも難しい場合でも子供だけを受け入れている合宿などの機会も探せば色々と見つかります。
長くなりましたが、これだけ親子共同でのプロジェクトもなかなかない機会なのかなと思いますので、多少なりともお役にたてれば嬉しいです!
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