小学校受験を検討される方で、志望校が明確に固まっている方も多いかと思います。
今回は、そんな方に向けて幼児教室の合格実績をもとに、大手幼児教室(複数教室展開)と個人幼児教室(1校舎)の2区分で小学校別の合格輩出ランキングを作成。
大手幼児教室と個人教室を併用を検討される方が、幼児教室の検討材料となるように、大手/個人に分けてみました。
合格実績を開示していない幼児教室も多数あるため、最寄りの教室を探したい方は過去記事の幼児教室マップもあわせてご活用ください。
<最新>青山学院初等部入試倍率データ推移
青山学院初等部の志願倍率は、過去3年を振り返るとおよそ5~6倍で推移。
直近は、女子志願者数が増加傾向にあると言えそうです。より長期のトレンドで見ると男女計での志願者数が減る傾向も見受けられていましたが、2021年度試験では志願者増↑。
▼2021年(2020年秋実施)入試倍率
学校名 | 男子 募集人数 | 女子 募集人数 | 募集人数 計 | 2020 男子志願者数 | 2020 女子志願者数 | 2020 合計志願者数 | 2020 男子倍率 | 2020 女子倍率 | 2020 合計倍率 |
青山学院初等部 | 44 | 44 | 88 | 248 | 271 | 519 | 5.6 | 6.2 | 5.9 |
▼2020年(2019年秋実施)入試倍率
学校名 | 男子 募集人数 | 女子 募集人数 | 募集人数 計 | 2019 男子志願者数 | 2019 女子志願者数 | 2019 合計志願者数 | 2019 男子倍率 | 2019 女子倍率 | 2019 合計倍率 |
青山学院初等部 | 44 | 44 | 88 | 234 | 254 | 488 | 5.3 | 5.8 | 5.5 |
▼2019年(2018年秋実施)入試倍率
学校名 | 男子 募集人数 | 女子 募集人数 | 募集人数 計 | 2018 男子志願者数 | 2018 女子志願者数 | 2018 合計志願者数 | 2018 男子倍率 | 2018 女子倍率 | 2018 合計倍率 |
青山学院初等部 | 44 | 44 | 88 | 257 | 235 | 492 | 5.8 | 5.3 | 5.6 |
青山学院初等部の併願校アンケート
2021年(2020秋実施)幼児教室別合格実績ランキング
▼合格者総数降順
教室名 | 合格者数 |
ジャック幼児教育研究所 | 49 |
スイング幼児教室 | 15 |
わかぎり21 | 9 |
理英会 | 9 |
アイ・シー・イー幼児教室(ICE) | 3 |
しながわ・目黒こどもスクール | 2 |
子リス会 | 2 |
自然学園(早実/暁星くらぶ他) | 1 |
桐杏学園 | 1 |
メリーランド教育研究所 | 1 |
エデュ21 | 1 |
アリスこどもスクール | 1 |
こぐま会 | 1 |
慶楓会 | 1 |
▼一教室あたり合格者数降順
教室名 | 1教室あたり 合格者数 |
スイング幼児教室 | 5.0 |
わかぎり21 | 4.5 |
ジャック幼児教育研究所 | 3.3 |
しながわ・目黒こどもスクール | 2.0 |
子リス会 | 2.0 |
メリーランド教育研究所 | 1.0 |
エデュ21 | 1.0 |
アリスこどもスクール | 1.0 |
慶楓会 | 1.0 |
理英会 | 0.7 |
自然学園(早実/暁星くらぶ他) | 0.3 |
こぐま会 | 0.3 |
アイ・シー・イー幼児教室(ICE) | 0.2 |
桐杏学園 | 0.1 |
2020年(2019秋実施)大手幼児教室(複数教室)合格実績ランキング
<合格者数ランキング>
幼児教室名 | 合格者数 |
ジャック | 52 |
スイング | 14 |
理英会 | 11 |
こぐま会 | 4 |
チャイルドアイズ | 4 |
ICE | 2 |
リュミエールドチョコリット | 1 |
伸芽会 | 非公表 |
総計 | 88 |
募集人員充足率 | 100% |
<1教室あたり合格者数ランキング>
幼児教室名 | 合格者数 |
スイング | 7.0 |
ジャック | 3.5 |
理英会 | 1.4 |
こぐま会 | 1.0 |
リュミエールドチョコリット | 0.5 |
ICE | 0.2 |
チャイルドアイズ | 0.0 |
伸芽会 | 非公表 |
2020年(2019秋実施)個人幼児教室(1校舎)合格実績ランキング
幼児教室名 | 合格者数 |
わかぎり21 | 12 |
しながわ・目黒こどもスクール | 3 |
さつき会幼児教室 | 2 |
おかがき幼児教室 | 2 |
メリーランド | 1 |
ミック幼児教室 | 1 |
自由が丘TFS幼児教室 | 1 |
由学舎 | 1 |
総計 | 23 |
募集人員充足率 | 26% |
2020年(2019秋実施)青山学院初等部の合格実績傾向・入試倍率
大手幼児教室・個人幼児教室の表の末尾に、「募集人員充足率(合格者数/定員)」を記載しています。
青山学院初等部の募集人員充足率は、下の結果となりました。
大手幼児教室区分の募集人員充足率が 100%
個人幼児教室区分の募集人員充足率が 26%
合計の募集人員充足率が 126%となっています。
今回の記事を含めて直近記事をまとめた10校の募集人員充足率は下記の通り。
学校名 | 志願者数 | 倍率 | 募集人数 | 教室公表 合格者数 | 募集人員 充足率 |
慶應義塾幼稚舎 | 1590 | 11.2 | 142 | 137 | 96% |
慶應義塾横浜初等部 | 1374 | 12.7 | 108 | 148 | 137% |
早稲田実業学校初等部 | 1143 | 10.6 | 108 | 184 | 171% |
東京農業大学稲花小学校(延べ) | 925 | 12.8 | 72 | 135 | 187% |
成蹊小学校 | 735 | 6.6 | 112 | 186 | 166% |
桐朋学園小学校 | 602 | 8.4 | 72 | 124 | 173% |
洗足学園小学校 | 592 | 11.9 | 50* | 236 | 472% |
立教女学院小学校 | 567 | 7.9 | 72 | 138 | 191% |
暁星小学校 | 547 | 4.6 | 120 | 152 | 127% |
東京農業大学稲花小学校(実質) | 512 | 7.2 | 72 | 135 | 187% |
暁星小学校(除く内部進学) | 507* | 6.3 | 80* | 152 | 190% |
青山学院初等部★ | 488 | 5.5 | 88 | 111 | 126% |
東京都市大学付属小学校 | 472 | 5.9 | 80 | 157 | 197% |
東京女学館小学校 | 438 | 5.5 | 80 | 146 | 183% |
立教小学校 | 431 | 3.6 | 120 | 139 | 116% |
聖心女子学院初等科 | 418 | 4.4 | 96 | 160 | 167% |
桐朋小学校 | 388 | 5.4 | 72 | 76 | 106% |
森村学園初等部 | 375 | 4.4 | 86 | 193 | 225% |
桐朋小学校(除く内部進学) | 362* | 8.0 | 46* | 76 | 165% |
横浜雙葉小学校 | 335 | 4.2 | 80* | 193 | 241% |
光塩女子学院初等科 | 313 | 3.9 | 80 | 114 | 143% |
田園調布雙葉小学校 | 313 | 4.8 | 65* | 81 | 125% |
東洋英和女学院小学部 | 301 | 6.0 | 50 | 87 | 174% |
光塩女子学院初等科(除く内部進学) | 288* | 5.2 | 55* | 114 | 207% |
日本女子大学附属豊明小学校 | 279 | 5.2 | 54* | 82 | 152% |
成城学園初等学校 | 256 | 3.8 | 68* | 75 | 110% |
学習院初等科 | 非公表 | (6.9) | 80* | 149 | 187% |
白百合学園小学校 | 非公表 | (4.0) | 60* | 83 | 138% |
雙葉小学校 | 非公表 | 非公表 | 40* | 62 | 155% |
※学校名リンクのクリックで他の学校別記事へ、難関私立小25校のまとめ記事はこちらから
*=約人数、()=「プレジデントムック日本一わかりやすい小学校受験大百科2021」より引用
今回志願者数の多い人気校順に記事を書いているのですが、志願者数が減るにつれ、募集人員充足率が高まる傾向が概ね続いてきましたが、前回の暁星小学校につづいて126%と募集人員充足率は低い数値となっています。
小学校受験は、中学校受験と異なり学力を図る指標(偏差値)が存在していないため、お受験雑誌を含めて倍率が特に注目されがちです。
青山学院初等部も、前回の暁星小学校も倍率だけをみてしまうと他の志願者数の多い学校と比較して倍率が高くないような印象を受けてしまいますが、志望度の高い方が集まればそれだけ合格の難易度は高まる傾向になると考えるのが自然だと考えています。
進学先となる青山学院大学は、近年駅伝でも名をはせる日本全国もはや知らない方はいない有名大学ですよね。
過去記事の分析の通り、定員充足率が変動する要因は、①合格者が複数の教室に通塾していた事による重複カウントの多寡、②合格辞退者による募集定員に対して補欠合格の多寡、この2点に集約されます。
青山学院初等部についても、②の補欠合格者の多寡≒合格者のうち第一志望のご家庭が非常に多い私立小学校の1つではないかとデータから推察しています。
また、試験日程も例年11月上旬に2日程の確保が求められるため、強い意志で志願されるご家庭がさらに絞りこまれ、定員充足率が低くなる傾向にあると、我が家では推察しています。
▼入学考査の全容把握には、下記の書籍をおすすめします(親が読むべき本)
▼つづく
コメント